
Value(バリュー)は、企業が大切にしている価値観や行動のあり方を言語化したものです。たとえば「チームで助け合う」「お客様に誠実である」「変化を楽しむ」など。具体的な行動の指針として、日々の判断やふるまいの中に活きてきます。
この3つがそろうことで、組織としての軸が強く、ブレにくいものになります。
ミッション(存在意義)やビジョン(目指す未来)を言語化したとしても、日々の仕事の中で“どう動くべきか”が曖昧なままだと、組織の足並みはそろいません。
そこで必要なのが、Value(バリュー)=企業の価値観・行動指針です。バリューは、いわば企業がその未来に向かって進むための「歩き方」。
この記事では、Valueの意味と役割、作り方や注意点をわかりやすく解説していきます。
バリューは、日々の意思決定や社内の動きの中で「どう行動するか」の基準になります。正解が1つではない時代だからこそ、個人が迷わず動くための“道しるべ”が必要です。
「言われたからやる」から、「価値観に沿って自分で選ぶ」へ。バリューがあると、組織の一人ひとりが自律的に考え、動けるようになります。
どんな人と一緒に働きたいか。何を評価すべきか。バリューが言語化されていれば、採用や育成の基準にもなり、ミスマッチを防げます。
「どんなときに自分たちらしいと感じたか?」を棚卸し。
目指す文化や風土に必要な価値観は何か?
現場感覚とのズレを防ぐには、現場の声が不可欠。
抽象語だけでなく「◯◯なときは〜する」といった形にすると使いやすい。
社内の壁に貼る・朝礼で唱和・評価項目に入れるなど、“飾って終わらせない”工夫を。
抽象的でふわっとしている
例:「信頼を大切にする」→具体的にどう行動すれば?の視点が抜けがち
きれいごとだけ並べてしまう
例:「社会に貢献する」「全員で成長」など、現実とのギャップが生まれやすい
経営層だけで決めて終わる
現場に共感されなければ、バリューは“掲げるだけの言葉”になってしまう
- 「Go Bold(大胆にやろう)」
- 「All for One(全ては成功のために)」
- 「Be a Pro(プロフェッショナルであれ)」
- 「Move Fast(はやく動く)
短く、覚えやすく、実際の行動に直結しやすい言葉で表現されています。大胆に挑戦し、チームで成功を目指し、プロ意識を持ってスピーディに行動する。この4つのバリューは、挑戦と協働を両立させる組織文化を体現しています。
① 愉しむ心を忘れない
② 本物を選ぶ、本質を見る
③ 手触りのあるつながりをつくる
これは、「どんな仕事を、どんな姿勢で、どんな人たちとやっていくか」という価値観を表しています。MVVすべてを通して「本質的で、自分らしい選択を大切にする」スタンスを軸にしています。
バリューが明確になると、社員一人ひとりが判断に迷わず行動できるようになります。トップダウンの指示ではなく、共通の価値観を土台に自発的に動ける組織に変わります。また、採用や育成・評価の軸としても機能し、人材のミスマッチが減少。組織文化に一貫性が生まれます。さらに、社外に対しても「この会社と働きたい」「この企業に頼みたい」と思われる“選ばれる理由”にもつながっていきます。
バリューは、目立たないけれど、組織を根底から支える「見えない力」。日々の判断や行動にじんわりと影響を与え、企業文化を育てていきます。
アルスビレでは、「らしさ設計」の一環としてMVVの策定をサポートしています。組織の“本質”を言語化し、ブレない軸を育てていきたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。