美容サロンがGoogleマップで上位表示された話。レビュー数で負けていても勝てた理由

美容サロンがGoogleマップで上位表示された話。レビュー数で負けていても勝てた理由

先に結論を言います。レビュー数でも、知名度でも、営業年数でも勝てない競合がいる中で、Googleマップの上位表示は取れます。

この記事は、MEO対策の一般的なノウハウを並べたガイドではありません。当社が集客を支援している横浜市内のある美容サロンが、口コミ0件のスタートから、マップ検索で圏外→2位(キーワードによっては1位)になるまでに、実際にやったことを最初から最後まで公開する記事です。

特別な裏技は一つも出てきません。でも、だからこそ、あなたのサロンでそのまま再現できます。

なぜ個人サロンにとって、マップが生命線なのか

「地域名+ネイル」「駅名+エステ」のような検索をすると、通常の検索結果よりも上に、地図と3つの店舗が表示されます。いわゆる「マップ枠(ローカルパック)」です。

つまり地域ビジネスの検索では、SEOで1位を取るより、マップの3枠に入る方が目立つ場面があるということ。しかもマップ枠には料金・雰囲気・口コミが表示されるので、お客さんはここでほぼ比較を終えます。個人サロンの集客において、マップは「対策してもいい場所」ではなく「取らないと存在しないのと同じ場所」になりつつあります。

この構造の話はローカルビジネスにこそ効くMEO戦略の本質で詳しく書いているので、この記事では実例に集中します。

このサロンが置かれていた状況——正直、条件は悪かった

前提を共有します。このサロンの立地と競合環境は、こんな状況でした。

  • 横浜市内の住宅街エリア。駅からは徒歩数分
  • 同じエリア・同じジャンルの競合サロンは5〜7件
  • マップの上位常連は、口コミ100件近くを持つ有名店
  • 対するこちらは、口コミ0件からのスタート

「口コミ100件 vs 0件」。普通に考えたら勝負になりません。実際、開始時点ではマップの表示順位は圏外——スクロールしてもしても出てこない位置でした。

おそらく、この記事を読んでいるあなたのサロンも似た状況だと思います。後発で、小規模で、口コミが少ない。だからこそ、この事例には意味があります。

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やったことの全て——5つの施策

① ビジネスプロフィールの「埋められる欄」を全部埋めた

Googleビジネスプロフィールには、カテゴリ、サービスメニュー、属性、営業時間、説明文……と入力欄がたくさんあります。多くのサロンは店名・住所・電話番号だけ登録して止まっていますが、このサロンでは入力できる項目を文字通り全部埋めました

特に効くのがカテゴリ選定(メインカテゴリを実態に最も近いものにし、サブカテゴリも設定)と、サービスメニューの登録です。Googleは「このお店が何のお店か」をここから理解します。お客さんの検索語とお店の情報が噛み合って初めて、表示の候補に入れるのです。地味ですが、ここが土台の土台です。

② ホームページと連携させ、「マップだけの片翼飛行」をやめた

ビジネスプロフィールからリンクする公式ホームページを整え、店名・住所・電話番号(NAP)の表記をマップとサイトで完全に一致させました。メニューや営業時間もすべて同じ内容に揃えています。

Googleは、マップの情報とリンク先サイトの情報を突き合わせて「この情報は信頼できるか」を判断しています。ホームページという裏付けのないプロフィールは、片翼で飛んでいるようなもの。サロンにとってのホームページの役割は個人サロンにホームページは必要?で詳しく書いていますが、MEOの観点でも、公式サイトは順位を支える柱の一本です。

③ 口コミの「もらい方」を設計した——QRコード付きショップカード

口コミ0件からのスタートで一番効いたのがこれです。口コミ投稿ページに直接飛べるQRコードを載せたショップカードを作り、お会計のタイミングでお渡しするようにしました。

ポイントは2つあります。1つは、口コミを書く手間を極限まで減らすこと。「Googleで検索して、お店のページを開いて、口コミボタンを探して……」という手順を、QRコードひとつでスキップできます。もう1つはタイミング。施術直後、満足度が一番高い瞬間にお渡しするから、自然に書いてもらえます。

そして、やらなかったことも同じくらい大事です。「口コミを書いてくれたら割引」のような報酬付きの依頼、家族や知人による自作自演——これらはGoogleのポリシー違反で、発覚すれば口コミ削除やプロフィール停止のリスクがあります。目先の件数のためにアカウントを失うのは最悪の取引です。このサロンでは一切やっていません。

④ 口コミには全件返信。しかも「キーワードを意識した」返信

いただいた口コミには、必ず、全件返信していただきました。返信は書いてくれた本人へのお礼であると同時に、これから来るか迷っている次のお客さんへのメッセージでもあります。返信が丁寧なお店は、プロフィールを見た瞬間に伝わるものがあります。

加えて、返信文には施術メニュー名やエリア名などの検索されやすい言葉を自然に織り込むことを意識しました。「先日は【メニュー名】のご利用ありがとうございました」のような書き方です。口コミとその返信はプロフィール上のテキスト情報として蓄積されるので、お店とキーワードの関連性を補強してくれます。※不自然な詰め込みは逆効果なので、あくまで自然な文章の範囲で。

⑤ 写真を大量にアップし、「最新情報」をこまめに投稿した

店内、施術の様子、メニュー、外観——写真はとにかくたくさんアップしました。個人サロンのお客さんが予約前に一番確かめたいのは「どんな雰囲気のお店か(=安心して行けるか)」なので、写真の量は安心の量です。

あわせて、ビジネスプロフィールの「最新情報」への投稿もこまめに続けました。キャンペーンや空き状況のような小さな内容で構いません。更新が続いているプロフィールは「今も動いているお店」としてGoogleにもお客さんにも伝わります。逆に、何ヶ月も更新のないプロフィールは、営業しているのかどうかすら不安に見えるものです。

結果——圏外から2位へ。マップ3枠の常連に

これらを地道に続けた結果、「エリア名+業種」のマップ検索で圏外だった順位が2位まで上昇。キーワードによっては1位を取れるようになり、検索結果の最初に表示されるマップ3枠の常連になりました。

繰り返しますが、相手は口コミ100件近くの有名店です。件数では今も及びません。それでも、多くのキーワードでその店と並ぶか上に表示されています。

順位が上がって変わったのは、数字だけではありません。マップ経由で来るお客さんは、「〇〇(エリア名) △△(メニュー)」と自分の求めるものを検索した上で、写真と口コミを見て選んで来てくれるので、お店のこだわりと合う方が多い。クーポン目当ての一見客とは明らかに質が違います。この「経路によるお客さんの違い」についてはサロンのホームページの記事でも書いた通りです。

なぜレビュー数で負けても勝てたのか

Googleはローカル検索の順位を決める要素として、「関連性」「距離」「知名度」の3つを公表しています。多くの人は「知名度=口コミの数」だと思って諦めますが、実際には口コミ数は知名度を構成する一要素にすぎません。

そして3要素のうち「関連性」——お客さんの検索語とお店の情報がどれだけ噛み合っているか——は、後発の小さなサロンでも今日から積み上げられます。プロフィールの充実、ホームページとの情報一致、キーワードを含む口コミと返信の蓄積、更新の継続。このサロンがやったことは、すべて関連性と信頼性を積む作業でした。

言い換えると、こういうことです。量で勝てない小さなお店は、情報の質と一貫性で勝つ。そしてマップの世界では、それが実際に通用します。

あなたのサロンで再現するためのチェックリスト

この事例でやったことを、そのまま使える形にまとめます。

  • ビジネスプロフィールの入力欄を全部埋めた(カテゴリ・メニュー・属性・説明文)
  • メインカテゴリが、お店の実態に一番近いものになっている
  • 公式ホームページがあり、店名・住所・電話番号の表記がマップと完全一致している
  • 口コミ投稿ページに直行できるQRコードを用意し、渡すタイミングを決めている
  • 報酬付きの口コミ依頼・自作自演は、していない
  • 口コミには全件、メニュー名などを自然に含めて返信している
  • 写真を定期的に追加し、「最新情報」を月に数回は投稿している

全部やっているサロンは、体感でほとんどありません。だからこそ、全部やるだけで抜け出せます。

よくある質問

Q. 効果が出るまで、どのくらいかかりますか?

正直に言うと、即効性はありません。プロフィールを整備した翌週に順位が跳ね上がる、という類のものではなく、口コミと更新が積み上がるにつれてじわじわ上がっていくイメージです。数ヶ月単位の取り組みとして始めてください。逆に言えば、一度積み上がった評価は簡単には崩れません。

Q. MEO業者に頼んだ方がいいですか?

この記事で紹介した内容は、すべてお店側で実践できることです。まずはチェックリストを自分でやってみることをおすすめします。その上で、手が回らない・ホームページとの連携部分を整えたい、という場合に専門家へ相談するのが順番として健全です。「初期費用無料・成果報酬」をうたう業者の中には順位計測の仕組みに問題があるケースもあるので、依頼する場合は施策の中身を説明できる相手を選んでください。

Q. 口コミを増やすために、割引などのお礼をしてもいい?

やめてください。見返りを提供して口コミを集める行為はGoogleのポリシー違反で、口コミの削除やプロフィールの機能停止につながるリスクがあります。お願いすること自体は問題ないので、「書きやすくする工夫(QRコード)」と「お願いするタイミング(満足度の高い施術直後)」で増やすのが、遠回りに見えて一番の近道です。

マップで選ばれる状態を作るには、受け皿になる公式ホームページが土台になります。サロン向けの月額制ホームページを、実際に見られるサンプルつきで公開していますので、まだ公式サイトがない方はこちらからどうぞ。

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すでにホームページはあるけれど、マップの順位や連携で悩んでいる——という方は、MEO・Web集客のご相談も承っています。

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