ホームページを自分で作るか、制作会社に頼むかは、どちらが正解というものではなく、「自分の時間をどれだけ使えるか」で判断するのが一番後悔しません。
無料ツールを使えば費用をかけずに自分で作ることもできますが、実際にはそれなりの時間がかかります。この記事では、自作と外注それぞれの時間コストを正直に比較したうえで、サブスク型という第3の選択肢についても紹介します。
※本記事は2026年7月時点の情報をもとに執筆しています。
自分で作る場合にかかる本当の時間コスト
アルスビレにご相談にいらっしゃる方の中にも、「一度無料ツールで自作してみたが、結局手が止まってしまった」という方が少なくありません。テンプレートを選ぶ、文章を考える、写真を用意する、レイアウトを調整する。さらに、使ったことのないツールの操作を覚える時間もかかります。ひとつひとつは簡単に見えても、積み重なると数十時間単位の作業になることが多いのが実情です。
特に本業を抱えながらの作業になるため、「気づいたら着手から半年経っていた」というケースも珍しくありません。
また、無料のホームページ作成ツールで組んだサイトは、内部のコードが複雑・煩雑になりがちです。見た目は整っていても裏側のコードが汚くなることで表示速度が遅くなったり、ページが重くなったりすることがあり、結果としてSEO(検索エンジンからの評価)にも影響が出るケースがあります。
自分で更新を続けた先に起こりがちなこと
公開した後も自分で更新を続けていくうちに、少しずつレイアウトが崩れていき、気づけば収拾がつかなくなっている、というケースも珍しくありません。こうなると結局そこから制作会社に依頼することになり、最初から依頼していた場合よりも時間もお金も余計にかかってしまうことがあります。
事業のタイプ別に見る、自作の向き・不向き
「自分の時間をどれだけ使えるか」という判断基準は共通ですが、事業のタイプによって、自作のハードルの高さは変わります。
飲食店・美容室などの店舗ビジネス
営業時間が長く、仕込みや施術の合間に作業時間を確保しにくい業種です。さらに店舗ビジネスのサイトは写真の質が印象を大きく左右するため、「時間も撮影スキルも必要」という二重のハードルがあります。自作するなら、開店準備期間など、まとまった時間が取れるタイミングに限定するのが現実的です。
BtoB中心の会社・事務所
取引先が発注前の確認のために見に来ることが多く、頻繁な更新よりも「情報が正確で、きちんとした印象であること」が重視されます。更新頻度が低くてよい分だけ自作でも維持しやすい反面、第一印象がそのまま会社の信用に直結するため、デザインの粗さが商談のマイナスになりやすい点には注意が必要です。
クリエイター・講師業
自分の世界観を表現すること自体が仕事の一部である職種は、自作との相性が良いタイプです。ポートフォリオ向けのツールも充実しています。ただし「作品を並べること」と「仕事の依頼につなげること」は別の設計が必要で、料金や依頼の流れが書かれていないポートフォリオサイトは、見られてはいるのに問い合わせが来ない状態になりがちです。
制作会社に頼む場合に気をつけたいこと
「餅は餅屋」と言われるように、プロには経験を積んだからこそわかる視点があります。外注する場合は自分の作業時間は大きく減り、専門知識に基づいた判断も任せられますが、費用がかかります。費用の相場については費用相場の記事で詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。また、どの制作会社を選ぶかも重要なポイントです。選び方のコツは制作会社の選び方でまとめています。
「自分で作る」「頼む」以外の第3の選択肢
近年は、初期費用を抑えたサブスク型のホームページ制作サービスも増えています。自分で作るほどの時間はかけられないが、外注ほどの初期費用もかけたくない、という方にとって選択肢のひとつになります。アルスビレのサブスク型サービスについてはメリット・デメリットを解説した記事でも紹介しています。
こんな人には自作が向いている・向いていない
デザインや文章を書くことが好きで、こまめに更新する時間を確保できる方には、自作も十分な選択肢です。一方で、細かいブランディング設計やペルソナ設計まで作り込みたい方は、自作にこだわらず、そうした領域を専門に扱う制作会社に相談したほうが、結果的に満足度の高いホームページに近づけるでしょう。
自作でよくある2つの誤算
誤算①:「無料」のはずが、結局月額を払い続けている
無料プランでは独自ドメインが使えない、サービスの広告が表示される、といった制限があるため、実際には有料プランに切り替える方が多くいます。月額1,000〜2,000円程度でも、数年払い続ければまとまった金額です。「無料だから自作」という判断だった場合は、有料プランの総額と外注費用を比べ直してみると、前提が変わることがあります。
誤算②:公開した後、更新が止まる
作るまでは頑張れても、公開後の更新は日常業務に押されて後回しになりがちです。営業時間や料金が古いままのサイトは、間違った情報を案内し続けることになり、信頼をむしろ損ないます。自作を選ぶ場合は、「作る時間」だけでなく「更新し続ける時間」まで含めて見積もっておきましょう。
よくある質問
Q. 無料のホームページ作成ツールでも十分ですか?
A. シンプルな名刺代わりのページであれば十分な場合もあります。ただし、更新のしやすさや将来的な拡張性まで考えると、目的に応じて検討することをおすすめします。
Q. 自分で作った後に、制作会社に途中から頼むことはできますか?
A. 可能な場合が多いですが、使用しているツールによっては移行に手間がかかることがあります。迷った際は早めに相談したほうがスムーズです。
Q. サブスク型は自作と外注どちらに近いですか?
A. 制作自体はプロが担当するため外注に近い形ですが、初期費用を抑えた仕組みになっている点が特徴です。詳しくは上記のサブスク解説記事をご覧ください。
Q. 途中まで自作して挫折した場合、作ったものは無駄になりますか?
A. 無駄にはなりません。書き溜めた文章や用意した写真はそのまま流用できることが多く、「何を載せたいか」が整理されている分、外注後の進行はむしろスムーズになります。挫折した経験自体が、要件の明確化に役立ちます。
Q. 外注する場合、自分は何もしなくていいのですか?
A. 完全に手放しにはなりません。写真や文章のもとになる情報の提供と、要所での確認は依頼側の役割です。ただし作業時間としては自作と比べて大幅に少なく、慣れない技術的な作業をゼロにできるのが外注の価値です。
まとめ
自作か外注かは、費用だけでなく「自分の時間をどれだけ使えるか」で考えると判断しやすくなります。時間を確保しにくい方には、サブスク型という第3の選択肢も検討してみてください。
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