ページ数が少ないと、ホームページの効果も下がってしまうのでしょうか。実は、業種や目的によっては、1ページだけでも十分に役割を果たせるケースがあります。
この記事では、1ページのホームページで十分なケースと、複数ページが必要になるケースを分けて解説します。
1ページでも十分に機能するケース
来店の決め手になる情報が少ない、シンプルな業態のお店では、1ページに必要な情報をまとめるだけでも十分に機能します。メニュー・営業時間・アクセス・お店のこだわりといった情報が、1つのページ内にきちんと収まっているケースについては飲食店ホームページ制作で挫折する理由と、5分で作れる方法でも紹介しています。
1ページが向いている業態の具体例
ラーメン店やカフェのように「場所・メニュー・雰囲気」が伝われば来店につながるお店、出張整体やハウスクリーニングのようにサービスが1種類に絞られている事業は、1ページ構成との相性が良い代表例です。情報が一本道に並ぶため、スマホで上から下へ読み進めるだけで問い合わせまでたどり着けます。
1ページ構成そのもののメリット
制作も更新も手間が少ない、情報が分散しない、見る人が迷わない——この3つが1ページ構成の利点です。ページが少ないことは手抜きではなく、情報量に合った適正サイズと考えるのが正解です。
1ページでは物足りなくなるケース
一方で、取り扱う商品やサービスの種類が多い場合や、SEOで複数のキーワードを個別に狙いたい場合は、1ページにすべてを詰め込むと情報が探しにくくなったり、検索での見つかりやすさが下がったりすることがあります。こうした場合は、内容ごとにページを分けたほうが、お客様にとっても検索エンジンにとっても分かりやすい構成になります。
「そろそろ分けどき」のサイン
ページが縦に長くなりすぎてスクロールが苦になってきた、客層ごとに違う内容を見せたくなった、ブログや事例を蓄積したくなった——このどれかが出てきたら、ページを分けるタイミングです。逆に言えば、そのサインが出るまでは1ページのままで困ることはほとんどありません。
SEOの視点で見る1ページと複数ページの違い
「1ページ=不利」ではなく「狙えるキーワード数」の問題
検索エンジンは基本的に「1ページ=1テーマ」で内容を評価します。1ページ構成でも、店名での検索や「地域名+業種」のような主要な検索には十分対応できます。一方、「地域名+サービス名」のような検索を複数種類狙いたい場合は、テーマごとにページを分けたほうが、それぞれの検索に対して的確に答えられるぶん有利になります。
迷ったら「お客様が検索する言葉」で考える
自分のお客様が検索しそうな言葉を3つ書き出してみてください。3つとも同じページの内容で答えられるなら1ページで十分、それぞれに別の答えが必要なら分割のサイン——という判断の仕方が実用的です。
アルスビレでの実際の判断基準
アルスビレでご相談を受ける際は、まず目的と掲載したい情報の量と種類を確認し、1ページで収まりそうか、ページを分けたほうがいいかを一緒に判断しています。無理に複数ページにする必要はなく、必要な分だけページを増やしていく考え方です。
この判断で大切なのは、「将来の予定」ではなく「今の情報量」で決めることです。将来を見込んで最初から大きく作ると、中身の薄いページや空のメニューが生まれ、かえって印象を下げてしまいます。ホームページは事業の成長に合わせて増築できるので、現時点の実態に合ったサイズで始めるのが、費用の面でも運用の面でも合理的です。
こんな人には複数ページ構成が向いている
会社のブランディングやコンセプトを細かく作り込み、ページごとに世界観を表現したい方には、1ページにまとめるより複数ページ構成のほうが向いています。
1ページで作るときに失敗しないコツ
順番は「興味→信頼→行動」で並べる
上から順に、「何のお店・会社か」がひと目で分かる導入、メニューや実績といった信頼材料、最後にアクセスと問い合わせ——という流れで並べるのが基本形です。1ページ構成では、この縦の並び順がそのまま導線設計になります。
問い合わせボタンは複数の場所に置く
1ページのサイトは縦に長くなりやすいため、問い合わせボタンが最下部に1つだけだと、途中で読み終えた人を取りこぼします。各セクションの区切りや画面に追従するボタンなど、「読み終えたその場所」から行動できる配置にしておきましょう。
よくある質問
Q. 1ページのホームページはSEOに不利ですか?
A. 一概には言えません。狙いたいキーワードが少ない場合は不利になりにくい一方、複数のキーワードで上位表示を狙いたい場合はページを分けたほうが有利になることがあります。
Q. 最初は1ページで作って、あとからページを増やせますか?
A. はい、可能です。まずは1ページで公開し、必要に応じてページを追加していく進め方もおすすめです。
Q. 1ページと複数ページで、費用は変わりますか?
A. 制作会社やプランによって異なります。費用相場についてはこちらの記事で解説しています。
Q. 1ページの場合、ブログ機能は付けられませんか?
A. 付けられます。メインは1ページのまま、ブログ記事を追加していく構成にすれば、サイトの分かりやすさを保ちながら検索からの入り口を増やせます。1ページ構成の定番の拡張パターンです。
Q. どれくらいの情報量までなら1ページに収めてよいですか?
A. スマホで無理なくスクロールして読み切れる長さが目安です。メニューが数十種類ある、性質の異なるサービスが3つ以上ある、といった場合は、1ページに詰め込むより分割を検討したほうが伝わりやすくなります。
Q. 1ページ構成でも、お知らせや営業時間の変更は反映できますか?
A. できます。ページ内にお知らせ欄を設ける形が一般的で、更新箇所が1か所に集まるぶん、むしろ管理は楽になります。
Q. ランディングページ(LP)と1ページのホームページは同じものですか?
A. 似ていますが役割が違います。LPは広告の受け皿としてひとつの商品・サービスを売り込むためのページ、1ページのホームページはお店の公式情報をまとめた「小さな本サイト」です。構成は似ていても、書く内容と目的が異なります。
Q. 名刺やチラシには、どのURLを載せればいいですか?
A. 1ページ構成なら、載せるURLはトップページの1つだけで迷いません。印刷物やSNSからの導線がシンプルになるのも、1ページ構成の実務的な利点のひとつです。
Q. 1ページから複数ページに増やすとき、作り直しになりますか?
A. 通常は既存のページを活かしたまま追加できます。最初の1ページを「将来のトップページ」として設計しておけば、増築を前提としたスムーズな拡張が可能です。
まとめ
1ページのホームページは、業態や掲載したい情報量によっては十分に効果を発揮します。判断に迷う場合は、まず掲載したい情報を整理してみることをおすすめします。自分で作るか制作会社に頼むか迷う場合は自分で作る/頼むの判断基準もあわせてご覧ください。
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