開業届を提出すると、屋号入りの口座開設や請求書のフォーマット準備など、やるべきことが一気に増えます。その中でホームページは「余裕ができたら」と後回しにされがちな項目ですが、着手の順番を決めておかないと、結局手をつけないまま数ヶ月が過ぎてしまうことも珍しくありません。
この記事では、開業届を出した後にホームページを準備する際、何から手をつければいいのかをチェックリスト形式で整理します。
まず確認したい前提:ホームページは開業届と同時でなくてよい
開業届の提出とホームページの公開は、必ずしも同じタイミングである必要はありません。事業内容がまだ流動的な段階で作り込みすぎると、後から修正が多く発生します。開業届を出した後、事業の輪郭がある程度固まった段階で着手する、という順番で問題ありません。
準備チェックリスト①:載せる内容を整理する
屋号・事業内容・提供するサービス
開業届に記載した屋号と事業内容をベースに、ホームページで伝える内容を整理しましょう。開業届の記載はあくまで税務上の分類のため、実際の提供サービスはより具体的に、依頼者が理解できる言葉で説明し直す必要があります。「事業の種類」と「実際に依頼者に提供する価値」は別物と考え、後者を中心に言葉を組み立てることを意識しましょう。
対応エリア・対応可能な範囲
特にサービス業や訪問対応が発生する事業では、対応可能なエリアを明記しておくことが問い合わせの精度を高めます。範囲外からの問い合わせが増えると、対応の可否を都度確認する手間が発生してしまいます。開業直後は対応エリアを広めに設定したくなりますが、実際に無理なく対応できる範囲に絞っておくほうが、後々のトラブルを避けられます。
料金の考え方
正確な金額を出しにくい場合でも、目安となる価格帯を示しておくと、依頼を検討している人が予算感を確認しやすくなります。料金についての詳しい相場の考え方はホームページ制作の費用・相場はいくら?で解説していますので、あわせてご覧ください。
問い合わせ方法の明記
フォームだけで受け付けるのか、メールでのやり取りも可能なのかなど、問い合わせ方法をあらかじめ決めておきましょう。受付方法が曖昧なままだと、公開後に問い合わせが来ても対応が後手に回ってしまうことがあります。
準備チェックリスト②:写真・素材を集める
開業直後は実績写真がまだ少ないことが多いですが、店舗や作業風景、商品といった手元にある写真から用意を始めましょう。写真は多いほど良いですが、1枚からでも掲載は可能です。無理に揃えようとして着手が遅れるより、今あるものから始めて、後から少しずつ増やしていく進め方のほうが現実的です。
準備チェックリスト③:ドメイン・屋号名を決める
ホームページのアドレス(ドメイン)は、屋号やサービス名に関連した文字列にするのが一般的です。開業届の屋号と完全に一致させる必要はありませんが、名刺やSNSアカウント名とできるだけ統一しておくと、検索してもらったときに見つけてもらいやすくなります。ドメインを含む必要なものの全体像はホームページ作成に必要なものリストでも確認できます。
準備チェックリスト④:SNSアカウントとの連携を決める
すでにSNSで発信している場合は、ホームページとの役割分担も決めておきましょう。ホームページには料金や依頼方法など落ち着いて確認したい情報を、SNSには日々の発信を、という形で使い分けると、それぞれの強みを活かせます。
準備チェックリスト⑤:依頼するか自分で作るかを決める
限られた開業資金の中で、制作を依頼するか自分で作るかは多くの人が悩むポイントです。判断の目安はホームページは自分で作る?頼む?後悔しない判断基準で詳しく解説していますので、開業準備の初期段階で一度目を通しておくと、その後の判断がスムーズになります。
準備チェックリスト⑥:公開後の更新体制を決める
公開して終わりにせず、誰が、どのタイミングで内容を更新していくのかも、開業準備の段階で軽く考えておきましょう。特に料金やサービス内容は事業を続ける中で変わっていくことが多いため、更新のしやすさも準備段階の検討事項に含めておくと安心です。
開業直後にありがちな準備不足
開業届提出後の慌ただしさの中で、屋号やドメインを仮決めのまま公開してしまい、後から本格的に事業を続けるにあたって変更しづらくなるケースがあります。ドメインは一度決めると変更に手間がかかるため、仮の名前ではなく、ある程度長く使えることを想定した名前を最初から選んでおくことをおすすめします。
また、開業直後は「とにかく早く公開したい」という気持ちが先行し、料金や対応範囲の記載が曖昧なまま公開してしまうこともあります。情報が不十分なまま公開すると、問い合わせの内容と実際に提供できる内容とのミスマッチが起きやすくなるため、最低限の情報整理は焦らず行うことが大切です。
開業準備の中でのホームページの位置づけ
開業届を出した直後の相談では、税務や口座開設は手続きが決まっているためスムーズに進む一方、ホームページの準備は「何を、どこまで載せればいいのか」という自由度の高さゆえに、着手が後回しになりやすい傾向があります。手続き系のタスクと違って明確な期限がないぶん、自分で着手のタイミングを決めておくことが重要になります。
そもそも開業のどのタイミングで着手すべきか
開業届の提出よりもさらに手前、開業準備全体の中でホームページにいつ着手すべきかについては起業・開業のタイミングでホームページは必要?作るべきベストな時期で詳しく解説しています。あわせて確認しておくと、全体のスケジュール感がつかみやすくなります。
よくある質問
Q. 開業届を出す前でもホームページの準備を始めていいですか?
A. 問題ありません。屋号や事業内容の検討は、開業届の提出前から並行して進めることができます。
Q. 開業してすぐは何を優先すべきですか?
A. まずは屋号・事業内容・料金の目安・対応範囲など、依頼者が知りたい基本情報を整理することを優先しましょう。デザインの作り込みは後からでも十分間に合います。
Q. 開業資金が限られている場合、どこまで準備すればいいですか?
A. すべてを一度に揃える必要はありません。最低限の情報が伝わる簡易的な内容から始め、事業が軌道に乗ってから内容を拡充していく進め方でも問題ありません。
Q. 準備にはどのくらいの期間を見ておけばいいですか?
A. 内容の整理から公開までは、早ければ数週間程度で対応できることもあります。余裕を持って、開業日の1〜2ヶ月前から準備を始めることをおすすめします。
まとめ
開業届を出した後のホームページ準備は、内容の整理・写真の準備・ドメインの決定・依頼方法の検討という順番で進めると、抜け漏れなく着手できます。手続き系のタスクと違って期限がないからこそ、自分で着手のタイミングを決めておくことが大切です。
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